野村克也 個性的なプロ野球監督

野村克也

野村克也氏は現役時代、三冠王を獲得するなど、輝かしい成績を残した選手としてしられ、現役引退後も、日本プロ野球界の監督として、多くのチームを引っ張ったり、野球解説者をしたり、野球に関する著書も多い野球人です。「ID野球」は野村氏の代名詞ともなっており、その経験とデータに裏打ちされた個性的な戦術で、ヤクルトスワローズを何度も優勝に導きました。

愛弟子は古田敦也氏で、厳しい指導で彼を日本プロ野球界一ともいわれる名捕手に育てあげました。野村氏はプレーだけでなく、人間教育も重視していました。その相手の裏をかくたくみな配給術は、のちの選手にも大きな影響を与えています。野村氏は相手選手の心理を読むことにとても長けていたといわれ、その才が打撃や配給によく生かされていたといいます。

現役時代は「ささやき戦術」が得意だったことが有名で、捕手時代には相手バッターにささやくことで集中力を奪っていたことがしられています。ただし、王貞治や長島茂雄などの天才には、ささやき戦術は通用しなかったといわれています。野村克也氏は監督時代、4球団で通算1565勝を挙げた名将で、日本プロ野球界に大きな存在を示した一人になっています。