横浜DeNAベイスターズラミレス監督の実力

打者とキャッチャー

横浜DeNAベイスターズのラミレス監督は、球団に新たな風をもたらしたと言っても過言ではありません。まず衝撃的だったのは、就任初年度の戦いで球団初のクライマックスシリーズ進出を達成したことです。ベイスターズはこれまで12球団唯一クライマックスシリーズの経験がありませんでしたが、ベイスターズファンに歓喜の瞬間が訪れたのです。
3位というギリギリの順位ではありましたが、ラミレス監督に対する称賛の声が相次ぎました。

翌年もまた3位でクライマックスシリーズに進出しますが、2018年シーズンは4位で就任以降で初めてBクラスに終わりました。ただ、2019年シーズンは巻き返して2位という順位でフィニッシュしました。

前任者の中畑清監督が4年間で一度もAクラスに入れなかった事実を考えると、ラミレス監督の戦いぶりは優れていると言えます。

采配も独特で、賛否両論はあるものの周囲を驚かせる場面も少なくありません。典型的な例としては、8番にピッチャーを入れる打線です。通常はどの球団も9番にピッチャーを入れるのですが、ラミレス監督は8番に入れています。もちろんケースバイケースで9番にピッチャーを入れる場面もありますが、この打順はラミレス監督ならではです。リリーフを多く使うというのも特徴的で、一イニングに何人ものピッチャーを使います。重要な場面では特に継投が多くなりますが、それによってピンチを防ぐのです。ピッチャーの酷使はあまり良いことではありませんが、選手に理解を求めて上手にコントロールしています。

レイズへの移籍が確実となった不動の4番筒香選手も、時には1番に置くなどインパクトのある采配をします。ベイスターズは有望な若手も多いので、新たなシーズンはどのような采配をするか要注目です。