プロ野球の世界では、個性的な監督が多くいます。その中でも、元ロッテ監督のボビー・バレンタインは、印象に残っているという人も多くいるのではないでしょうか。バレンタイン監督は、練習に自主性を重んじるスタイルを取り入れ、それまで2年連続で最下位だったロッテを、わずか2年で31年ぶりの日本一に導きました。ファンの間では「ボビー・マジック」と呼ばれ、高い評価を受けています。
それまで日本のプロ野球の練習は、とにかく厳しくすればするほど強くなるという固定観念が根強く残っていたので、新しいやり方に苦言を呈する人も少なからずいたようです。ただ、あまりに厳しすぎる練習は、選手のモチベーションが下がったり、故障につながることもままあって問題もありました。バレンタインは、選手のやる気を引き出させ、楽しく練習ができるように、上手くプランを考えていたようです。
人なつこくて気さくな性格も、選手やファンの間でしたわれていました。MLB時代には、審判に退場宣告を受けたあと、黒いTシャツとサングラスで変装して、何食わぬ顔でベンチに戻ってきたこともありました。親日家であることでもしられ、多少の日本語であれば話せるようです。